はじめに
「なんであの子にはお友達がたくさんいるんだろう?」
「どうしてわたしの話は聞いてもらえないの?」
そんな疑問を抱く子に、親としてそっと伝えたい言葉があります。
それが──「まず与えよ」です。
与えるとはどういうこと?
ここでいう「与える」とは、モノをあげることだけではありません。
- 笑顔を与える
- あいさつを与える
- 「ありがとう」の気持ちを与える
- 相手を思いやる気持ちを伝える
人との関係は「受け取る」ことから始めるのではなく、「自分から差し出す」ことから始まるのです。
子どもにこう伝えよう
■ たとえば、朝のあいさつ
「おはよう」を待つのではなく、自分から「おはよう!」と伝えてごらん?
きっと相手も笑顔になるよ。
■ ありがとうを先に言ってみよう
「やってくれて当たり前」じゃなくて、「やってくれてありがとう」と声に出すことで、もっと仲良くなれるんだよ。
■ 「優しさ」は返ってくる魔法
転んだ友達を助けたら、自分が困ったときもきっと誰かが助けてくれる。
それは「先に優しさを与えたから」。
与えると、どうなるの?
子どもにもわかりやすく、こう言ってみましょう。
「水をまいたところに、花が咲くんだよ。」
自分が心をこめて水(思いやり)をまいたら、その場所には信頼や友情という花が咲くのです。
親自身が見せる「与える姿」
子どもは、親の背中を見て育ちます。
「まず与える」を教えるには、親が実践する姿を見せることがいちばんの近道です。
- 子供が「言うことを聞いたから」、「優しくする」ではありません。
- 「優しくしている」から、信頼関係で言うことを素直に聞いてくれるようになるのです。
- 忙しいパパ・ママ、大変な時は心の余裕が持てません。
- もちろんわかります。
- でも、最近笑顔で子供の話を聞いてあげれてますか?
- 「急いで!」「何でこんなこともできないの!」「なんで言うことが聞けないの!」
- こんな事ついつい言ってしまいますよね・・・私もそうです。
- 夜に反省しちゃいます。
- でも、実は子供は純粋なまっすぐな目で親を見ています。
- 「子は親の鏡」一度自分をかえりみて
- がんばって一日怒らない日を作ってみてください。
- 子供が好きにパパ・ママと向き合える日を作ってみてください。
- その日は不思議と子供も穏やかな一日になると思います。
- いつも忙しいパパ・ママを応援していますよ
- これらすべてが、「まず与える」という行動です。
おわりに
「まず与えよ」は、優しさの連鎖をつくる力強い一歩です。
この考えを子どもに伝えることは、人との関係を築く力を育て、
やがてその子自身を幸せにできる力になるでしょう。
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