「絶対に儲かる」なんて、本当にある?
「これ、絶対儲かるよ!」 「だれでももうかるから、やってみなよ!」
そんなふうに言ってくる人がいたら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
この世に「絶対にもうかる話」なんて、あると思いますか?
答えは──ないです。
その理由を、ゲームで例えて考えてみましょう。
ゼロサムゲームって知ってる?
「ゼロサムゲーム」とは、誰かが得をした分だけ、誰かが損をする仕組みのこと。
たとえば、こういうゲームを想像してみてください:
🎲 サイコロゲームの例(ゼロサム的仕組み)
- サイコロをふって、出た目によってお金がもらえたり、払ったりするゲームです。
- ルールはとてもシンプル:
出た目 | もらえる or 払うお金 |
---|---|
1 | +100円もらえる |
2〜5 | 0円(変化なし) |
6 | −100円払う |
このゲームを10回繰り返したら、どうなると思いますか?
→ 一時的に100円得することもあれば、100円損することもあります。たくさん繰り返せば繰り返すほど、トータルは限りなく“0円”に近づいていくんです。
つまり、「長く続ければみんなが得するゲーム」ではないということ。
これは、まさに“ゼロサム(合計ゼロ)”の世界です。
投資やお金の話でも「ゼロサム」はある
- 株や仮想通貨の短期売買
- 怪しいマルチ商法や情報商材
これらの中には、ゼロサム(またはマイナスサム)な仕組みがたくさんあります。
つまり、
「誰かが大きく儲かる」=「誰かが大きく損をする」
ということ。
「絶対に儲かる」と言ってくる人に注意!
もし、だれかがこう言ってきたら要注意:
「これは絶対に儲かるから、あなただけに教える」
よく考えてみてください。
本当に絶対に儲かるなら、なぜわざわざ他人に教えるでしょうか?
→ 本当は、あなたを“そのゲームの損する側”にしようとしているのかもしれません。
子どもにも伝えたい「もうけ話」の見分け方
チェック項目 | 危ないサイン |
「だれでもカンタンにもうかる」 | 実力も努力もいらない話はウソが多い |
「リスクはまったくない」 | 投資に“ノーリスク”は存在しない |
「今だけ!すぐにやらなきゃ損」 | 焦らせてくる話には裏がある |
「秘密だけど特別に教える」 | 本当に良い情報は、そんなに回ってこない |
まとめ|「絶対に儲かる」は、絶対にウソ!
- この世に“全員が得をする話”はありません(=ゼロサムゲーム)
- 「儲かる」話の裏には、必ず“損をする人”がいます
- 怪しいもうけ話にのる前に、「なぜこの人はこれを教えてくれるのか?」を考える
- 本当に儲かる話があるのだとすれば、「まずはあなたがやってみればいいじゃないですか?」
- と言ってみる
- 「あなたが儲かったら試してみたいと思います」と突き返してください。
- 甘い話に裏はつきものです。
最後にひとこと
「絶対に儲かる」という人がいたら、それは“あなたを損する側にしたい”のかもしれない。
大切なのは、「自分で考える力」。
そして本当の価値は、**一時的なもうけではなく、“続けられる力”や“信頼される姿勢”**です。
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