【子供に教えたい】“みんなで支え合う” 国民健康保険ってなに?

子供に教えたい

「どうして病院に行けるの?」「けがしたら誰が助けてくれるの?」 そんな疑問を子どもに聞かれたとき、あなたはどう答えますか?

実は、日本の国民健康保険制度は、世界でも誇れる素晴らしい仕組み。 今回は、親として知っておきたい「国民健康保険」の基本と、それを子どもにどう伝えられるかをわかりやすく解説します。


国民健康保険って、どんな制度?

国民健康保険(通称:国保)は、自営業の人やフリーランスなど、会社に勤めていない人が加入する保険です。 しかし本質は、職業に関係なく「国民全員で医療を支え合う」という、日本の“国民皆保険制度”の一部。

日本の健康保険制度は3つに分かれている

実は、日本の健康保険制度は大きく分けて3つあります。 それぞれの働き方や状況に合わせて仕組みが分かれているのが特徴です。

加入対象加入する保険運営者
会社員健康保険(協会けんぽ または 健康保険組合)全国健康保険協会 または 企業の保険組合
公務員・教職員共済組合国家・地方の共済組合
自営業・フリーランス・退職者など国民健康保険(国保)各市区町村

つまり、「どの保険に入るか」は、その人の働き方で決まるということですね。

すべての保険に共通しているのは、「みんなで支え合う仕組み」であるということ。 病気やケガをしたとき、一人だけでなく、社会全体で支える―― それが日本の医療保険制度の根本にある考え方です。

医療費を全額自己負担せずに済むのは、この保険制度のおかげです。

親が知っておきたい! 国保のメリット3つ

① 医療費が安く抑えられる

治療費のうち自己負担は基本3割。子どもや高齢者はもっと低くなります。

② 高額療養費制度で安心

入院などで費用が高額(例えば100万円)になっても、自己負担額には上限があります。(約8万円の自己負担で済んじゃう!)

③ 出産や介護もサポート対象

出産育児一時金、介護保険、葬祭費なども支給されます。

もし健康保険がなかったら?

治療費を全額自費で払わなければならず、数万円〜数十万円の負担に。 病院に行きたくても行けない人が出てしまい、医療格差が広がります。

子どもにも「困ったときに助け合うって、大事なことなんだよ」と伝えられるきっかけになります。

日本の保険制度は世界でも高評価!

例えばアメリカでは、保険に入っていないと医療費が払えず、命を落とすケースもあります。

一方日本では、誰もが平等に医療を受けられます。 これは、世界的にも非常に恵まれた環境なのです。

子どもに伝えたい「支え合い」の考え方

国民健康保険は、「自分のため」だけではなく、「誰かを助ける」ための制度。 みんなで少しずつ負担することで、困っている人が医療を受けられる仕組みです。

子どもにはこう伝えてみましょう:
「みんなが少しずつ出し合えば、困っている人を助けられるんだよ」

まとめ:国民健康保険は、“やさしさ”でできた社会の仕組み

私たちが当たり前に思っている「病院に行ける」という安心は、 実はたくさんの人の支えと制度の工夫で成り立っています。

ぜひお子さんと一緒に、「どうして医療が受けられるのか?」を話す時間をつくってみてください。 きっと、助け合うことの意味が、心に残るはずです。


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