はじめに:不思議な法則に気づいたことはある?
「なんだか悪いことを想像して準備してたら、結局何も起こらなかった」
そんな経験、あなたにもありませんか?
実はこの現象、ただの偶然じゃないかもしれません。
今日は、子どもにも伝えたい「悪いことに備えると、いいことが起こる」不思議な心理について紹介します。
1. 心の準備が“安心”を生む
たとえば、雨が降るかもと心配してカッパを持って出かけたら、晴れた。
でも、持っていったおかげで「濡れないぞ」という安心感があったから、外出も楽しめた。
ポイント:
- 「もしも」に備えると、不安が小さくなる
- 不安が小さくなると、心にゆとりが生まれる
- ゆとりがあると、小さな幸せにも気づけるようになる
2. ネガティブ想定はポジティブ行動を引き出す
「転ばぬ先の杖」と言われるように、最悪のケースを想定すると、行動がていねいになる。
たとえば、
- 忘れ物がないか前の日にチェック → 結果、安心して出発できる
- 風邪をひきたくないから早く寝る → 結果、元気な毎日を過ごせる
つまり、“悪いこと”を考えたからこそ、“良い未来”を作る準備ができている。
3. 心理学で見る「防衛的悲観主義」
この考え方には「防衛的悲観主義(defensive pessimism)」という心理学用語があります。
防衛的悲観主義とは?
→ わざと悪い結果を想定し、それに備えることで安心し、力を発揮できるタイプの考え方。
不安に飲み込まれるのではなく、「だから準備しよう」と建設的に考えるスタイルです。
4. 「いいことが起きた」ように感じる理由
あらかじめ悪いことを想定していると、実際に問題が起きなかったときに「ラッキー!」「よかった!」と強く感じます。
結果的に:
- 普通のことも“ありがたい”と感じる
- 幸せに気づきやすい心が育つ
- 感謝が増えて、前向きな気持ちになれる
5. 子どもにも教えたい:備えるってカッコいい!
「怖がること」や「不安に思うこと」は、決して悪いことじゃありません。
それを“行動”に変えて、備えられる人は、とてもかっこいい。
親として子どもに伝えたいこと:
- 不安は悪者じゃない。未来への準備を始めるサイン
- 「怖い」と思ったら、「どうしたら大丈夫になるか」を一緒に考えよう
- 準備をしたからこそ、何も起きなかった日は“勝ち”なんだよ!
おわりに:未来の自分を助ける力
「悪いことを考えちゃダメ」と思うのではなく、
「悪いことを想像したら、準備するチャンスだ!」と考えるクセを、親子で育ててみましょう。
未来の自分を守るのは、今の自分の“備え”です。
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