── 低年齢化するスマホ利用、そのとき親ができること。
あなたの子供はスマホを持っていますか?
「いつから子供にスマホを買い与えるのが適正なんだろう?」
そんな思いの親は多いと思います。
「確かに、子供の防犯上も安心はできるけど・・・」
「でも、スマホを買い与えるのは心配・・・。」
そんな悩みの親御さんのために一般的なスマホの持つ年齢と気をつけるべき点を紹介していきましょう。
小学生のスマホ保有率の統計
学年 | スマホ保有率(推定) |
---|---|
小学1年生 | 約5% |
小学2年生 | 約10% |
小学3年生 | 約20% |
小学4年生 | 約35% |
小学5年生 | 約50% |
小学6年生 | 約65% |
※出典:NTTドコモ モバイル社会研究所(2023年11月)
統計では保有率はこのようになっています。
高学年になるにつれて保有率が上昇しているのが分かりますね。
実際は何歳からスマホを持たせているの?
- 総務省などの調査によると、小学校高学年(10〜12歳)でスマホを持ち始める子が増加中。
- 中学入学を機にスマホデビューさせる家庭も多く、小6〜中1が最も多いゾーンです。
- ただし、最近では小1〜小3でも“親のおさがりスマホ”を使っているケースも見られます。
年齢別の傾向と理由
年齢・学年 | スマホ所持の背景・傾向 |
---|---|
小1〜小3 | ゲーム・動画視聴が目的。GPS付きキッズ携帯が主流。 |
小4〜小6 | 留守番や一人行動が増える。LINEや通話目的でスマホ所持が増える。 |
中学生 | 通学・塾・SNSでのやり取りが一般化。スマホデビューのピーク。 |
専門家の見解:「年齢」より「成熟度」
- 文部科学省や教育関係の専門家は、「スマホを持たせていい年齢」は明確には定めていません。
- その代わり、「ネットリテラシーが身についているか」「家庭内でルールを守れるか」が判断基準とされています。
判断のためのチェックポイント
以下の項目を親子で一緒に確認してみましょう:
✅ スマホの使いすぎを自分でコントロールできるか?
✅ 知らない人と連絡を取らないというルールを守れるか?
✅ SNSやネットの危険について基本的な知識があるか?
✅ 家族の決めたルールを守る意識があるか?
▶マルチで不安なら「キッズ携帯」や「ファミリーリンク」から始めるのも一手です。
実際に起きている子どものスマホトラブル
トラブル内容 | 実例・背景 |
---|---|
SNSでの誹謗中傷 | 小学生同士のグループLINEで仲間はずれ、いじめに発展 |
YouTube・ゲームの長時間視聴 | 夜更かし・学力低下・生活リズムの乱れ |
有料コンテンツ・課金トラブル | 無断で課金して数万円の請求が親に届く |
出会い系・詐欺被害 | 「友だちのフリ」をした知らない大人とやりとりしていたケースも |
依存症傾向 | 数分の待ち時間も「スマホがないと落ち着かない」状態に |
親が気をつけるべきこと5選
①「フィルタリング機能」を必ず設定する
スマホの初期設定では不適切なサイトやアプリにアクセスできてしまうことも。
- 各キャリアの「ジュニアスマホ設定」や「ファミリーリンク(Google)」などを活用(※設定方法はこちら)
- 使える時間・アプリ・サイトを事前に制限する
🛡️ 「買い与える」=「自由に使わせる」ではないことを明確に。
② 親子で「使い方ルール」を決める
家族間で最低限のルールを話し合い、紙などにまとめておくと効果的です。
例:
- スマホはリビングだけで使う
- 平日は○分以内、21時以降は使わない
- アプリのインストールは親と相談してから
📄「スマホ使用契約書」を作るご家庭も増えています。
③ 「使っていいコンテンツ」を一緒に見つける
「ダメ!」と禁止ばかりだと、子どもは隠れて使います。
- おすすめの学習アプリ・動画・子ども向けSNSなどを一緒に探す
- 何を見ているかを一緒にチェックする時間をつくる
- “見る”だけじゃなく、“つくる側”(動画・絵・感想など)に誘導するのも◎
④ 「知らない人」とのやり取りは絶対NGと教える
SNS・ゲーム内チャット・コメント欄などは出会い系被害の入口になることも。
- 「ネット上に“ほんとうの友だち”はいない」ことを正しく伝える
- 「会おう」や「顔見せて」は、すぐに危険信号
- 「こわいことが起きたら、怒らないから教えて」と普段から声をかけておく
⑤ 親も“スマホとの付き合い方”を見せる
子どもは、親の姿を見ています。
- ごはん中もスマホを触っていませんか?
- 話しかけられたとき、スマホを見ながら返事していませんか?
📱「スマホよりあなたを見てるよ」と行動で示すことが、一番の教育になります。
まとめ|スマホは「道具」。親子で“使い方”を学ぼう
- 小学生のスマホデビューはもはや珍しくない
- でも、「持たせる」前に「使い方を学ばせる」ことが大切
- 最も重要なのは、親子で対話しながら使い方を決めること
最後にひとこと
スマホは、“持たせたら終わり”ではなく、“そこからが始まり”。
「安心して持たせられる」ために、今こそ親の関わりが求められています。
子供を守るためにも一緒にルールを決めて使おう!
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