子供の本業は「学ぶこと」

子育てママ応援

〜遊びも失敗も、すべてが子供の“しごと”〜


子供は、今日も学んでいる

「なんでそんなことしたの?」「ちゃんとしなさいって言ったよね!」
そんな言葉、親なら一度は言ったことがあるかもしれません。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいんです。
私たち大人が「仕事」をしているように、
子供の“本業”は“学ぶこと”なんです。

子供の失敗=親の考える失敗

ではないんです。

子供のするすべての事は「経験」であり、すべてが「学び」になっているんです。

「分からない」から試しているんです。

試した結果、親に怒られることもあれば褒められることもある。

そんな、挑戦の中に生きているのが「子供」なのです。


遊びも、失敗も、ぜんぶ「学び」

学ぶこと=学校の勉強、ではありません。
もちろん、学校で習うことも大切ですが、
子供たちは日々、遊びの中で試して友達との会話で感じて
失敗から気づきを得て、世界をどんどん吸収しています。

たくさん泥だらけになって遊ぶ
おもちゃを分け合えずケンカになる
転んで泣いて、でもまた走り出す

そのすべてが、子供にとっての“しごと”であり、“成長の種”です。

イタズラだって経験

この間、子供たちと庭で遊んでいて少し目を離した隙に

子供たちは私の近くからいなくなりました。

「何しているんだろう?」

と道路側の敷地にいた子供達の方に歩いていくと

していた遊びは

”道路に向かって石を投げて遊ぶ”行為

「何してるの!!」

私は怒りました。

「通行している車に当たったり、歩いている人に当たったらどうするの!!」

そんな風に、”悪い事をした”ということをわかってもらうためにきつめに怒りました。

まだ、8歳と5歳の娘、投げる石のスピードだってゆるやかで何かを壊せるような勢いもありません。

でも、「わるいこと」なんだよ、ということをわかってほしくて怒りました。

小さい時に失敗をさせるのがいい

「石を投げるのは悪いことだ」

今回、二人の我が娘は分かってくれたと思います。

でも、二人は「石を投げるのは悪いこと」だと思ってやっていません。

「楽しい」からやっているんです。

「純粋に遊んでいる」だけだけど、今回の遊びは「わるいこと」なんだ

とわかった経験になったのです。

これが、もっと大きくなってから経験するのとでは失敗レベルが格段に違います。

中学生までこんな事をしたことがなくて

「ただ楽しそうだから石を投げてみた」

なんてことになったら、被害は尋常じゃなく上がります。

親が、なんでもかんでも「言葉」で「あれはやってはダメ」「これはやってはダメ」

と防波堤を張り、子供に「経験」させないのはよくありません。

子供の頃は、子供のすることを見守ってあげるときもやっぱり必要になってきます。


親の「正しさ」は、時に温度差を生む

「もっとちゃんとしてほしい」
「それは違うよ、こうしなきゃ」
――親として、教えてあげたくなる気持ちは当然です。

でも、その“正しさ”が
子供の感じている世界のリズムと合っていないこと、ありませんか?

子供には子供の“温度”があります。
真剣に悩んでるとき、遊びに夢中なとき、怒られて初めて心が閉じるとき。
そんな時こそ、「責めるより“見守る力”」が必要になります。

長女が通う「ダンス教室」

長女はダンス教室に通っています。

長女はたまにダンスの先生に褒められることもあり、私としては「もっと上手になってほしい!」

そんな一心で、見守っていました。

ダンス教室の様子を見に行った時

長女より遅くダンス教室に加入した子の踊りを見て

(あの子はすごく上手になっている)という現実を見ました。

その日、

「あの子はあんなに上達してるのに、(長女)がそんなに上達していないのは練習していないからだよ!

あの子は、毎日ダンスの練習してるみたいだよ?(長女)もちゃんともっと練習しなきゃ!」

と言ってしまいました。(やばい・・言いすぎちゃった・・)と思ったものの

その言葉を聞いて、ポロポロ涙を流す長女・・・

そのまま車で家に帰り、帰宅していた夫にその様子を報告しました。

不機嫌な長女を見て「どうしたの?」と夫は長女の話を聞いてくれました。

私もいると話してくれないと

長女を抱っこし、2階へ移動し長女の話を聞くと長女はこう言っていたみたいです。

「ママが見に来てくれて、嬉しかったのに・・自分では上手に踊れたと思ってたのに・・・」

「私だって、学校の宿題に、他の習い事に忙しくてダンスの練習だってしてないわけじゃないのに」

「遊んだり、本読んだりもしたくて時間ないのに」

「そんなに練習して上手くなれってうるさいよ」

夫「そうだよね、(長女)だって、宿題もしなきゃいけないし、遊んだり、本読んだり自分のしたい事したいよね」

と長女の話を聞いてくれました。

そうなんです。

長女にとってダンスは、もちろんみんなに褒めてもらうために一生懸命練習するし、頑張らないわけではない

でも、長女にとってのダンスの位置づけは「コミュニティ」であり、「楽しいところ」という認識です。

「ガシガシやってトップダンサーになるぞ!」なんて思っていないのです。

子供は「楽しくダンスを踊りたい」という気持ちなのに

私は「もっと上手になって活躍してほしい」という温度差が生じてしまっていたのです。


子供は、自分の世界で育っていく

私たちはつい、
「もっとちゃんと育てなきゃ」
「ちゃんと教えなきゃ」
と焦ってしまいます。

でも本当は、
子供たちには自分で学ぶ力があります。

小さな芽が太陽に向かってのびるように、
子供たちは自分のペースで、ちゃんと育っていきます。

親の役目は、
その成長をじゃましないようにそっと土を耕し、水をあげること

「こうしなさい!」「ああしなさい!」じゃないのです。

子供は子供なりに考えて、しっかりと自分の社会を形成していってます。

親は、大きく間違えてしまわない為の防波堤であれば

他の失敗はたくさん、小さい時にたくさんさせておくべきなのです。


さいごに:何もムダなことなんてない

子供の時間には、ムダなことなんてひとつもありません。
ケンカも、寄り道も、泣いた夜も、
全部が「生きる力」を育てている途中です。

だからこそ、
私たち大人ができることは――
今日も学び続けているその姿を、そっと信じて見守ること。

それだけで、子供は安心して、また前に進めるのかもしれません。

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