「ない」を数えるな

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人は、気づかないうちに
「自分にないもの」を数えています。

あの人は才能がある。
あの人はお金がある。
あの人は環境に恵まれている。
そして、こう思ってしまう。
「自分には足りない」と。

でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
それは、いったい誰のためでしょうか。


見栄という邪魔者

なぜ私たちは周りと競争してしまうのでしょう。
他人の「ある」に目を奪われ、
自分の「ある」に気づけなくなる。

もしこの世界に、自分ひとりしかいなかったら。
もし比べる相手が存在しなかったら。
「ないもの」を探すでしょうか。
きっと違います。


「ある」に目を向ける

たとえば、今日食べられること。
眠れる場所があること。
呼吸できること。

それだけで、十分に「ある」世界になるはずです。

もし家族だけの世界だったらどうでしょう。
誰かの優しさ。
誰かの声。
誰かが笑ってくれること。
それだけで、世界は満たされます。

比べる世界にいるから、
人は「不足」を見つけてしまう。

OECDの調査によれば、日本は生活満足度の数値こそ高くないものの、
教育、医療、治安、インフラなど、世界でも有数の社会資本を備えています。
にもかかわらず、「ない」と感じてしまうのは、
比較を通して満足度が相対的に下がっているからかもしれません。


実はすでに豊か

「私は豊かじゃない」と思う人がいたならば、
家はないですか?
服はないですか?
食べ物はないですか?

今まさにネットを使えているという時点で、
世界的に見てもかなり高水準の生活環境にあるのです。
世界銀行のデータによれば、インターネットの利用環境は、
発展途上国ではいまだ多くの人々がアクセスできない状況です。

だから本当は――
私たちは、思っている以上に「持っている」のです。


感謝が生まれる瞬間

今あるものを数えてみてください。
目の前にあるものに目を向けると、不思議なことが起こります。

不満ではなく、感謝が生まれます。
足りなさではなく、温かさが生まれます。

ポジティブ心理学の研究(Emmons & McCullough, 2003)では、
毎日「感謝していること」を3つ書き出すだけで、
幸福感が持続的に向上するという結果が出ています。


つながりの奇跡

この世に生まれたこと。
それは、当たり前ではありません。

両親が出会い、命がつながり、
今この瞬間に、あなたが存在している。
想像もできないほどの偶然と、
いくつもの選択の結果が折り重なった「奇跡」です。

私たちは、「奇跡の上」に立って生きているのです。
だから本当は――
感謝してもしきれない現実の中に、
すでに立っているのです。


どこに目を向けるか

「ない」を数えると、心は渇きます。
「ある」を数えると、心は満たされます。

人生を変えるのは、
大きな成功でも、特別な才能でもありません。
ただ、「どこに目を向けるか」。
それだけかもしれません。


静かな豊かさ

もし今、少しだけ苦しいなら。
「足りないもの」ではなく、
「すでに持っているもの」をひとつだけ、思い出してみてください。

健康な体

大切なパートナー

子供

友人

何だっていいんです。

きっとそこには、
静かだけど、確かな豊かさがあります。


見栄より笑顔にお金を使おう

見栄でお金を使うのは、
「他人に良く見られたい」という自己顕示欲から来ることが多いと言われています。
しかし、行動経済学でも知られるように、
お金の使い道によって幸福度は変わるのです。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究(Dunn et al., 2008)によれば、
自分のために使うよりも、他人のために使ったお金の方が、
より高い幸福感をもたらすとされています。

家族にケーキを買って帰るとか、
好きな人と旅行に行くとか、
そうした「誰かが笑顔になれること」にお金を使えば、
自分も周りも幸せになれるはずです。

見栄にはお金が高くつきます。

その見栄に高くつく分のお金を大切の人へのささやかなプレゼントに変えてみてはどうでしょうか?


本当に欲しかったもの?

車だって、本来の目的は「移動すること」。
洋服だって、「身体を守ること・装うこと」。
ブランド品である必要は、実際にはありません。

そのモノは本当に欲しかったものですか?
それとも、誰かに見せたくて買ったものではないですか?

「見せるための消費」ではなく、
「意味のある消費」を選ぶ。
それが、豊かさの本質かもしれません。

なので、昔から好きなブランドだから持つ
努力して手に入れた達成感として持つ
自分の気分が上がるから使うというのは

自分のために良い買い物だと思います。

それは見栄ではなく、心の豊かさを養うための買い物になるからです。

■ 一番わかりやすい判断基準

自分にこう聞いてみると分かります。

Q. 誰も見ていなくても、それを選ぶ?

YES → 自己表現
NO → 見栄の可能性が高い

YESの場合は、本当に自分が心から欲しくて買ったものでしょう。

NOの場合は、「無理してこれを買う必要がないな」という心の声があるかもしれません。

最後に

次に高価な買い物をするとき、
一度だけ、自分の心に問いかけてみてください。

それは、
誰のための選択ですか?

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