「うちの子、自信がないみたいで…」
- 失敗をすごく気にする
- 「どうせ無理」とすぐにあきらめる
- 褒めても「そんなことないよ」と受け取らない
…そんな様子に、心配になることはありませんか?
もしかするとそれは、「自己肯定感(じここうていかん)」がまだ育っていないサインかもしれません。
この話は「もしかして我が子も…」ってハッとしたあなたのためになるヒントになるかもしれません。
自己肯定感ってなに?
自己肯定感とはかんたんに言えば、
「自分は自分で大丈夫」って思える気持ちのこと。
・できても、できなくても
・怒られても、失敗しても
・まわりとちがっていても
「それでも、ぼく(わたし)はここにいていい」
ありのままの自分を「愛されている」という満足感がそのまま自己肯定感になります。
“心の土台”が、自己肯定感です。
自己肯定感は何歳までに育つ?
✅ 自己肯定感は「何歳までに育つ」という明確な“締め切り”はありません。
大人になってからだって育ちます。
ただし、子どもの自己肯定感の“土台”が形成されやすい時期はあると言われています👇
🍼 自己肯定感が育ちやすい3つの時期
① 幼少期(0~6歳)
- 親からの無条件の愛情(存在を受け入れられる経験)
- スキンシップ・笑顔・名前を呼ばれるなど
- 「自分は大切にされている」と感じることで、基本的信頼感が育つ
🧡この時期は、“いてくれてうれしい”というメッセージが最重要です。
今この時期の子供を持つあなたは
・我が子を目一杯抱きしめてあげてください。
・我が子にたくさん笑いかけてあげてください。
・我が子にたくさん「○○ちゃん、大好きだよ」と言葉に出して話しかけてあげてください。
そんな簡単な事で子供の自己肯定感は上がるのです。
② 小学校低学年(6〜9歳)
- 自分と他人の違いを意識し始める
- 「できた」「がんばった」に注目する声かけで、自信の種が育つ
- 比較や評価より「あなたらしいね」と言ってもらう経験が大切だと思います。
🌱この時期は「結果より過程を認める」関わりがカギです。
自分の存在が親にとって「どこにいるのか」を確認しているのかもしれません。
親が「すごいね」「頑張ったね」「○○らしい作品だね」と褒めてもらえるだけで
自分の作品への自己評価がどうであれ、「自分は認められている」という
自己位置の確認作業をしている段階だと思います。
この時期のお子さんをお持ちの親は、たくさんたくさん褒めてあげてくださいね。
「あなたのありのままが素晴らしいと」
③ 思春期前後(10歳~思春期)
- 自己像がゆれやすく、自己肯定感も大きく上下する時期
- 自分で自分を受け入れられる「内側の軸」をつくっていく大切な時期
- 親の一貫した姿勢や、聴いてくれる存在が“心の支え”に
🧭この時期は、「否定せずに信じる」関わりが自己肯定感を守る鍵です。
この頃の子供は、自分もそうだったように
子供扱いするより、大人扱いする方が自分の自制心を発揮する時期だと思います。
「まだ子供なんだから親のいう事を聞きなさい」と言われるより
「あなたのことを信用しているから好きにしていいんだよ」と言われた方が
子供は自分で自分を律して、親の期待を壊さないように慎重に動いてくれます。
私の親がそうでした。
「あなたのことを信用しているから」
これほど自分の自己肯定感をあげる言葉はないと思います。
「信用されている」=「信頼を壊してはいけない」と考えます。
我が子が心配な気持ちはすごくわかります。
でも・・・
「信用してあげてください。」
この時期の親の子供に対する信用は、大人になってからの自己肯定感に繋がります。
これは何歳になっても親と子で持ち続けたいマインドだと思います。
🔄 そして、大人になってからも【再構築】できる
たとえ子ども時代にうまく育たなかったとしても――
大人になってからでも、自己肯定感は何度でも育て直せます。
大切なのは、
「自己肯定感は“固定された性格”ではなく、“育てられる心の筋力”」だということ
🌱 自己肯定感は“性格”ではなく“筋力”
私たちはよく、
「私は昔から自信がなくて…」
「うちの子は性格的に自己肯定感が低い」
といったふうに、自己肯定感=生まれつきの性格と思いがちです。
でも実際には、自己肯定感は環境や経験、思考のクセによって後から育てることができる“心の筋力”です。
💪 「筋力」としての自己肯定感とは?
筋力と同じように…
筋力 | 自己肯定感 |
---|---|
使えば使うほど強くなる | 小さな成功や承認を積むことで育つ |
最初は弱くても鍛えられる | どんな人でも経験によって変われる |
サボれば衰える | 否定的な言葉や失敗体験で萎えることもある |
体の使い方が大事 | 思考や言葉の“使い方”で強さが変わる |
つまり、自己肯定感は“努力や習慣で育てられる心のスキル”なんです。
🛠️ 心の筋トレ例:自己肯定感を育てる具体的な行動
- 自分を褒めるトレーニング
→「できたことノート」を毎日1つ書く
→ 例:「朝、子どもに笑顔でおはようが言えた!」 - 否定語をやめて肯定語に変える
→ 「私なんて」→「私は、私なりに」
→ 「どうせムリ」→「ちょっとやってみようかな」 - 完璧をやめて、合格ラインを下げる
→ 「毎日100点をとる」ではなく、「60点でOK!」を許可する - 人と比べる代わりに“昨日の自分”と比べる
→ 小さな成長に自分で気づけるクセを育てる - 人と比べる必要はないんです。
- 「あなた」の人生の主人公は「あなた」
- 「あなた」の人生の周りにいる他の人は「ただのエキストラ」
- 「あなた」の頑張りだけにフォーカスして自分を褒めてあげる練習をしましょう!
- そんな親を見て育つ子は絶対に自己肯定感の上げ方を学びます。
🧠 自己肯定感=「自分との信頼関係」
筋肉は、無理に引っ張ると傷つきますよね。
心も同じで、自己肯定感は、優しく丁寧に向き合うほどしなやかに強くなります。
だからこそ、
「私はこう感じていい」
「私はこう在っていい」
という“自分を自分で許す力”をコツコツ積み重ねることが、
自己肯定感という“心の筋力”を育てる何よりの近道なんです。
子供の自己肯定感はどうやって育つの?
自己肯定感は、親や周りの大人からの関わりの中で、少しずつ育ちます。
ポイントはこの3つ👇
①「結果」より「行動・気持ち」に注目する
❌ 「100点とってえらい!」
⭕ 「ちゃんと毎日やってたね」「考えて書けたね」
→ 努力や工夫に目を向けることが、“自分のがんばり”を感じさせてくれる
②「あなたがいてくれてうれしい」と伝える
❌「いい子にしてたから好き」
⭕「あなたがいるだけでうれしい」
→ 条件なしの愛情は、子どもの自己価値の“芯”になります。
③失敗しても「大丈夫」と伝える
❌「どうしてこんなことしたの?」
⭕「やってみたことがえらいよ」「次はどうしたい?」
→ 失敗=否定ではなく、経験として肯定することで、挑戦できる心が育ちます。
親の自己肯定感が、そのまま子どもに伝わる
実は、子どもより先に必要なのは、
「親自身の自己肯定感」です。
- 「ちゃんとしなきゃ」
- 「もっと優しくしなきゃ」
- 「こんなんじゃダメ」
そんなふうに、親が自分に厳しすぎると、
子どもも「ありのままの自分はダメ」と感じてしまいます。
大人も、自己肯定感は育て直せる
- 「今日もごはん作った、えらい!」
- 「怒らず話せた、自分すごい!」
- 「ちょっと疲れたけど、よくやってる」
小さな“できた”を認めることが、自己肯定感の第一歩。
親が自分を認める姿を見せることが、
子どもにとって最高の“教え方”になります。
まとめ|自己肯定感は「あなたがいてくれてうれしい」で育つ
- 結果より「過程」「気持ち」に目を向けよう
- 条件なしの「大好き」を言葉にしよう
- 失敗もまるごと受け止める安心感を
- 親自身の自己肯定感も、いっしょに育てていこう
最後にひとこと
自己肯定感は、
「あなたがいてくれてうれしい」と伝えるたびに、そっと芽を出します。
そして、
それを伝えているあなた自身も、同じように育っているんです。
子供が生まれた瞬間に「親」が完成するわけではありません。
「親」も子供と共に成長していくのです。
だから、焦らす
ゆっくりと
他人を比べず
自分のペースで子育てしていきましょ
私もみなさんと共に成長したいと思います。
コメント