子どもに初めてスマホを持たせるとき、まず設定したいのがGoogle公式の見守りアプリ「ファミリーリンク(Family Link)」です。完全無料で、利用時間の制限・アプリの管理・位置情報の確認までひと通りそろいます。
この記事では、ファミリーリンクでできること一覧→設定方法(3ステップ・約15分)→使い方のコツ→解除のやり方まで、初めての方向けに順番に解説します。
ファミリーリンクとは?
ファミリーリンクは、Googleが提供する無料のペアレンタルコントロール(保護者による使用制限)アプリです。親のスマホから、子どものスマホの使い方をまるごと見守り・管理できます。
13歳未満の子どもがGoogleアカウントを持つには保護者の管理が必須なので、Android端末を持たせるなら実質「最初に必ず通る設定」です。逆に言えば、これさえ設定すれば有料の見守りアプリは基本不要です。
ファミリーリンクでできること一覧
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 1日の利用時間の上限 | 「平日は1時間・週末は2時間」など曜日ごとに設定可 |
| おやすみ時間 | 夜21時〜朝7時はロック、など時間帯で制限 |
| スクールタイム | 授業や勉強の時間帯だけ、必要最小限のアプリしか使えない専用ホーム画面に切り替え(近年追加された新機能) |
| アプリごとの管理 | アプリ単位で時間制限・ブロック。新規インストールは親の承認制にできる |
| 課金の承認 | アプリ内購入・有料アプリは親の承認がないと買えない |
| 位置情報の確認 | 子どものスマホの現在地を地図で確認 |
| コンテンツフィルタ | 13歳未満はセーフサーチが自動ON。Chromeのサイト制限、YouTubeの視聴制限も設定可 |
| リモートロック | 「ごはんだよ」のタイミングで親のスマホから画面をロック |
| 利用レポート | どのアプリを何分使ったかを日・週・月で確認 |
「時間を区切る」「勝手に入れない・買えない」「どこにいるか分かる」——見守りに欲しい機能は、無料の範囲でほぼ全部カバーされています。
注意:子どもがiPhoneだと機能が限定されます
| 組み合わせ | 使える機能 |
|---|---|
| 親Android × 子Android | ◎ 全機能 |
| 親iPhone × 子Android | ◎ 全機能(親用アプリはiPhone版あり) |
| 親どちらでも × 子iPhone | △ Googleサービス(検索・YouTube等)の管理のみ。本体の時間制限などはiPhone側の「スクリーンタイム」で別途設定 |
親のスマホはiPhoneでもAndroidでもOKですが、フル機能を使いたいなら子ども側はAndroidが前提です。キッズ向けの安い端末を選ぶ話は小学生のスマホはいつから?月額費用と損しない持たせ方で解説しています。
設定に必要なもの【3つだけ】
- 親のスマホ(iPhone/AndroidどちらでもOK)と親のGoogleアカウント
- 子どものスマホ(Android推奨)
- 子ども用のGoogleアカウント(なければ設定の途中で作れます・無料)
ファミリーリンクの設定方法【3ステップ・約15分】
ステップ①:親のスマホに「ファミリーリンク」アプリを入れる
Google Play(iPhoneならApp Store)で「ファミリーリンク」を検索してインストールし、親のGoogleアカウントでログインします。
ステップ②:子ども用Googleアカウントを作り、子どものスマホでログインする
親のアプリ画面の案内に沿って「子どもを追加」→生年月日を入れて子ども用アカウントを作成します(すでにアカウントがある場合はそれを選択)。次に子どものスマホの初期設定でそのアカウントでログインすると、画面に「保護者の管理下にあります」の案内が出て、2台がひも付きます。
途中で親のパスワード確認や、子ども端末側での承認タップが数回入ります。2台を手元に並べて進めるのが最大のコツです。
ステップ③:利用時間・アプリ・位置情報を設定する
ひも付けが終わったら、親のアプリから最低限この3つを設定しましょう。
- 1日の利用時間上限とおやすみ時間(「利用時間」メニュー)
- アプリのインストールを承認制に(「コンテンツの制限」→Google Play)
- 位置情報をON(「位置情報」メニュー)
使い方のコツ:わが家ルールは「緩め」から始める
- 時間制限は最初ゆるめに設定する:いきなり「1日30分」だと親子ともに続きません。少し多めから始めて、様子を見て絞る方が揉めにくいです
- 「なぜ制限するか」を先に話す:ファミリーリンクは制限の通知が子ども側にも表示されます。黙って設定すると不信感のもとになるので、ルールは一緒に決めるのがおすすめです
- リモートロックは「取り上げ」ではなく「区切り」に使う:夕食や宿題のタイミングで画面を区切る使い方が実用的です
よくあるトラブルと対処法
位置情報が更新されない
子ども端末の位置情報がOFFになっているか、電池切れ・圏外が大半です。位置情報の精度を「高精度」にし、バッテリーセーバーの対象からファミリーリンクを外すと改善します。登下校の見守りがメインの目的なら、そもそもスマホより見守りGPS専用機の方が電池も持ちも安定します。
子どもが制限を解除しようとする
子どもが管理を勝手に外そうとすると親に通知が届き、端末に一時ロックがかかる仕組みなので、「こっそり解除」は基本できません。ただし保護者アクセスコードなどの抜け道探しは定番の攻防なので、パスワードの管理だけは注意を。
時間制限がアプリによって効かない
「常に許可」に入れたアプリは上限の対象外です。電話や連絡用アプリだけを「常に許可」にして、ゲーム系が紛れていないか見直してみてください。
ファミリーリンクの解除方法
解除には2パターンあります。
- 子どもが13歳になったとき:Googleから子ども本人に「自分で管理するか、管理を続けるか」を選ぶ案内が届きます。本人が自己管理を選ぶと保護者の管理は終了します(継続も可能)
- 途中で管理をやめるとき:親のファミリーリンクアプリから対象の子どもを選び、「監視(管理)を停止」の手順で解除します。13歳未満のアカウントは保護者管理が必須のため、完全にやめるにはアカウント自体の削除が必要になる点に注意してください
よくある質問
Q. 料金はかかりますか?
完全無料です。アプリ内課金もありません。Google公式なので広告も出ません。
Q. 何歳から何歳まで使えますか?
年齢の下限はありません(未就学児でもOK)。13歳になると本人が管理の継続/終了を選べるようになります。中高生でも本人の同意があれば管理を続けられます。
Q. LINEやゲームも制限できますか?
子どもがAndroidなら、LINEを含むアプリ単位で時間制限やブロックが可能です。「LINEは30分まで」「このゲームは週末だけ」という設定もできます。
Q. 留守番や外遊びの見守りにも使えますか?
位置情報確認とリモートロックがあるので十分使えます。留守番前の準備は夏休みの留守番は何歳から?準備チェックリストにまとめています。
まとめ|「持たせる前」の15分が一番ラク
- ファミリーリンクは無料で、時間制限・アプリ承認・位置情報・課金ブロックまで全部そろうGoogle公式アプリ
- フル機能を使うなら子ども側はAndroid。親はiPhoneでもOK
- 設定は3ステップ・約15分。2台並べて、渡す前にやってしまうのが一番スムーズ
- 時間制限はゆるめスタート→様子を見て調整。ルールは子どもと一緒に決める
- 13歳になったら本人が管理の継続を選べる。解除方法も覚えておくと安心
スマホを渡した後から制限を追加すると「取り上げられた感」で揉めがちです。渡す前に設定を済ませて「これがセットで1つのスマホだよ」と渡す——これが一番平和な持たせ方です。スマホ本体の選び方と月額を抑える方法は小学生のスマホはいつから?もあわせてどうぞ。


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