ヒスタミン中毒とは?給食で293人発生、焼いても防げない

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2026年10月29日、島根県松江市で、給食を食べた小学生と先生たち293人が、顔の赤みやかゆみ、吐き気などを訴えました。病院から伝えられたのは「ヒスタミン中毒」の可能性。あまり聞きなれない名前ですよね。

じつはこれ、家のお刺身や焼き魚でも起こる食中毒です。しかも焼いても防げません。何が起きたのか、どうすれば防げるのかをまとめました。

松江市で何が起きた?

いつ2026年10月29日の給食のあと
どこで松江市の小学校3校(同じ給食センターの給食)
何人給食を食べた約1,000人のうち、児童と教職員293人
症状顔の赤み、かゆみ、のどの違和感、吐き気・嘔吐など
病院へ児童10人が救急搬送(2人が入院)
疑われている料理はまちの柚子胡椒焼き

3校は翌日休校になり、保健所が原因を調べています。原因はまだ確定していません(10月30日時点)。

ヒスタミン中毒とは?なぜ焼いても防げない?

魚の中で「ヒスタミン」という物質が増え、それを食べて起こる食中毒です。

  1. マグロ・ブリ(ハマチ)・サバ・イワシ・カツオ・アジなどの赤身の魚には、もともと「ヒスチジン」という成分が多い
  2. 魚が常温に置かれるなど、温度管理が悪いと、魚についた菌がヒスチジンを「ヒスタミン」に変える
  3. ヒスタミンは熱に強い。一度できてしまうと、焼いても煮ても消えない

だから「しっかり火を通したから大丈夫」が通用しません。防ぐには、ヒスタミンを作らせないこと、つまり魚を冷たく保つことがすべてです。

魚アレルギーとのちがい

症状はアレルギーに似ていますが、原因は体質ではなく魚の状態です。そのため、同じ魚を食べた人が一度にたくさん発症するのが特徴です。今回のように、給食や保育園など大量に調理する場所で起こりやすいとされています。

どのくらい起きている?

厚生労働省のまとめでは、2025年は13件・431人。毎年、数件から20件ほど起きています。

家庭で防ぐには?

  • 買ったらすぐ冷蔵庫へ:車に置きっぱなし、買い物のあと寄り道、はNG
  • 冷凍の魚は冷蔵庫で解凍:常温で長く置いて解凍しない
  • 丸ごと買ったらエラと内臓を早めに取る:菌はエラやおなかの中に多い
  • 鮮度があやしい魚は食べない:焼いても安全にはならない
  • 口に入れて「ピリッ」としたら食べない:くちびるや舌先にいつもとちがう刺激を感じたら、ヒスタミンが多いサイン

子どもに伝えておきたい一言

給食の魚の管理は、家庭ではどうにもできません。でも子どもに、「食べたとき口がピリピリしたり、顔がかゆくなったりしたら、すぐ食べるのをやめて先生に言おうね」と伝えておくことはできます。早く気づけば、食べる量を減らせます。

食べて症状が出たら?

いつ出る?食べてから数分〜数時間
よくある症状顔や体が赤くなる、かゆみ、じんましん、頭痛、吐き気・嘔吐
重さ多くは軽くすみ、重くなることは少ない
  • 赤みやかゆみが出たら、食べるのをやめて医療機関へ。いつ・何の魚を食べたかを伝える
  • 息が苦しい、ぐったりしている、顔色が悪いときは、すぐに救急車(119番)を
  • 迷ったら、子ども医療電話相談「#8000」へ

まとめ

  • 何が起きた?:松江市の給食で293人が顔の赤みやかゆみ。ハマチによるヒスタミン中毒が疑われている(原因は調査中)
  • ヒスタミン中毒とは?:温度管理の悪い赤身魚で増える物質による食中毒。焼いても防げない
  • 家庭で防ぐには?:買ったらすぐ冷蔵、常温で解凍しない、口がピリッとしたら食べない
  • 症状が出たら?:食べるのをやめて受診。息苦しさがあれば119番

園のおやつで起きた事故と家庭での防ぎ方は凍らせたゼリーの窒息事故|何が起きた?もあわせてどうぞ。

※事故の内容は各社報道(2026年10月29〜30日)、ヒスタミン中毒の説明は厚生労働省「ヒスタミンによる食中毒について」・島根県「ヒスタミン食中毒」によります。

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