地球46億年を1年にすると?人類の登場は12月31日の朝、一生は0.5秒

子供に教えたい

「地球は46億歳」と言われても、正直ピンときません。1億でも想像できないのに、その46倍です。

そこで使われるのが、46億年をまるごと「1年のカレンダー」に縮めてしまうという方法です。地球誕生を1月1日0時、今この瞬間を12月31日24時とすると、恐竜も、人類も、日本の歴史も、すべてカレンダーのどこかに置けます。

やってみると、驚くことになります。人類が登場するのは、12月31日の朝。今の私たちの一生は、たったの0.7秒。

この記事では、その「地球カレンダー」を最初から最後までたどります。夏休みの自由研究にもぴったりのテーマです。

まず、1日が何年になるのか

46億年を365日で割ると、こうなります。

カレンダー上の長さ実際の年数
1か月約3億8000万年
1日約1260万年
1時間約52万年
1分約8700年
1秒約146年

1秒が146年。ここを押さえておくと、この先の話が何倍も面白くなります。人ひとりの一生(80年ほど)は、0.5秒ということです。

地球カレンダー、1月から12月まで

1月1日:地球が生まれる

宇宙のちりやガスが集まって、どろどろに溶けた岩の玉ができます。空気は今と全然違い、生き物はいません。しばらくして、火星ほどの大きさの天体が衝突し、そのかけらからができたと考えられています。

2月下旬〜3月:最初の生命が生まれる

海の中に、目に見えないほど小さな生き物(細菌のようなもの)が現れます。地球のカレンダーでは、まだ春先。ここから10か月近く、生き物は「目に見えないサイズ」のままです。

5月末〜6月:空気に酸素が増え始める

光合成をする生き物(シアノバクテリア)が増え、地球の空気に酸素が混じり始めます。今、私たちが吸っている酸素のはじまりです。

ちなみにこのとき、酸素は多くの生き物にとって猛毒でした。酸素が増えたせいで、それまでの生き物の多くが滅んだと考えられています。「当たり前にあるもの」にも、必ず始まりがあるのです。

10月:やっと「大きな生き物」が出てくる

細胞がいくつも集まった生き物(多細胞生物)が現れます。1年のうち9か月以上、地球には目に見える生き物がいなかったことになります。

11月中旬:生き物の形が一気に増える(カンブリア爆発)

海の中で、目のある生き物、殻を持つ生き物、足のある生き物が次々に登場します。今の動物のご先祖のかたちが、この時期にだいたい出そろいました。

12月中旬:恐竜の時代

子どもが大好きな恐竜が登場するのは、なんと12月13日ごろ。1年のうち、最後の20日足らずです。

そして恐竜が絶滅するのが12月26日ごろ。巨大な隕石の衝突がきっかけとされています。それでも恐竜は約2週間(=1億6000万年)も栄えていたことになります。

12月31日:ついに人類

ここからは、大みそかの1日だけを時計で追います。

12月31日の時刻実際のできごと
午前10時40分ごろ人類の祖先が二本足で歩き始める(約700万年前)
午後11時26分ごろ私たちと同じ種(ホモ・サピエンス)が登場(約30万年前)
午後11時58分52秒ごろ農業が始まる(約1万年前)
残り約17秒ピラミッドが建てられる(約4500年前)
残り約14秒縄文時代が終わり、稲作が広まる
残り約8秒平安京に都が移る(794年)
残り約2.7秒江戸時代が始まる
残り約1秒明治時代が始まり、学校ができる
残り約0.5秒あなたが生まれてから今まで

教科書で習う日本の歴史は、まるごと最後の10秒に収まってしまいます。縄文時代も、平安時代も、江戸時代も、全部です。

この表から見えてくること

  • 生き物の歴史は「見えない小ささ」の時代がほとんど——1年のうち9か月以上は、顕微鏡サイズの世界だった
  • 恐竜はむしろ大先輩——人類より圧倒的に長く栄えていた
  • 人類の歴史は、地球にとってはほんの一瞬——文明が始まってまだ約70秒
  • それでもこの0.5秒は、自分にとっては全部——ここが、この話のいちばん面白いところです

親子でやってみよう:おうち地球カレンダー

この話は、紙とペンだけで自由研究になります。おすすめの作り方は3つです。

① カレンダーに書き込む

いらなくなった年間カレンダーに、この記事のできごとを書き込むだけ。12月がぎっしり、1〜9月がスカスカになるのが一目でわかります。

② トイレットペーパーでやる(迫力No.1)

廊下にトイレットペーパーを伸ばして、1マス=何年と決めて書き込んでいく方法です。人類の歴史が最後の1マスにも満たないのを、体で実感できます。

③ 家族の歴史も入れる

おじいちゃんが生まれた年、パパとママが生まれた年、自分が生まれた年を秒に直して入れてみましょう。三世代がまとめて1秒未満に収まります。

計算は「経過年数 ÷ 146=秒数」でできます。他の自由研究ネタは1日で終わる自由研究ネタ12選にまとめています。

よくある質問

Q. 日付は正確ですか?

この記事の日付はおおよその目安です。生命の誕生時期などは研究によって幅があり、新しい発見で変わることもあります。「だいたいこのあたり」という感覚をつかむための道具として使ってください。

Q. 宇宙の歴史でやるとどうなりますか?

宇宙の誕生(約138億年前)を1月1日にする版もあり、こちらは天文学者カール・セーガンが広めた「宇宙カレンダー」として知られています。その場合、地球が生まれるのは9月ごろ。人類はさらに短くなります。

Q. 何歳くらいの子に向いていますか?

数字の大小がわかる小学校中学年以上だと理解が深まりますが、低学年でも「恐竜より人間のほうがずっとあと」という部分は十分伝わります。歴史そのものに興味を持ったら、縄文時代江戸時代の記事もどうぞ。

まとめ:人類の歴史は、大みそかの朝から始まった

  • 46億年を1年にすると、1秒=約146年
  • 最初の生命は2月下旬。でも9か月以上、生き物は目に見えないサイズだった
  • 恐竜は12月13日〜26日ごろ。人類よりずっと長く栄えた
  • 人類の祖先は12月31日の朝10時40分、ホモ・サピエンスは23時26分
  • 日本の歴史はまるごと最後の10秒、一人の一生は0.5秒

0.5秒と聞くと、はかない気もします。でも見方を変えれば、46億年かけて準備された地球の、いちばん最後の0.5秒に立ち会えているということでもあります。

今日の夕飯も、宿題でもめた朝も、その0.5秒の中にあります。そう思うと、なんでもない1日がちょっとだけ特別に思えてきませんか。

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