なわとびが跳べない子への教え方|つまずきを見分けて4ステップで練習

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冬が近づくと、体育でなわとびが始まります。休み時間も練習、宿題にもなわとびカード。

ところが跳べない子にとっては、これがなかなかつらい時期です。周りがどんどん先に進むのが見えるぶん、「自分だけできない」が毎日突きつけられます。

この記事では、なぜ跳べないのかを原因別に切り分けたうえで、家でできる練習の順番を解説します。「たくさん練習させる」より、つまずいている1か所を見つけるほうが早いというのが結論です。

なわとびは、実はかなり難しい動作

大人は当たり前にやっていますが、なわとびは3つのことを同時にやる運動です。

  • 手首を回す(縄を回す)
  • タイミングを合わせて跳ぶ(縄が来る瞬間)
  • それを連続する(リズムを保つ)

このどれか1つでもつまずくと、跳べません。だから「もっと練習して」だけでは解決しないのです。まず、どこで止まっているかを見つけます。

つまずきの場所を見分けるチェック

様子つまずいている場所やるべき練習
縄が足に引っかかるタイミング縄なしでリズム練習
縄が頭の上で止まる回し方片手だけで回す練習
高く跳びすぎて続かない跳び方小さく跳ぶ練習
1回は跳べるが連続できないリズム2回連続を目標にする
縄が長い・短い道具長さを調整する

意外に多いのがいちばん下の「道具」です。次で説明します。

まず縄の長さを確認する

長さが合っていないだけで跳べないことは、本当によくあります。ここは練習より先に確認してください。

正しい長さの測り方

  1. 縄の真ん中を両足で踏む
  2. 持ち手を左右に引き上げる
  3. 持ち手がおへそからみぞおちの間に来るのが目安

長すぎると地面を擦って引っかかり、短すぎると回す余裕がなくなります。初心者はやや長めのほうが跳びやすいので、慣れるまではみぞおち寄りでもかまいません。

また、ビニール製の少し重さのある縄のほうが回しやすく、布製や軽すぎる縄は初心者には難しいことがあります。

跳べるようになる練習の順番

いきなり跳ばせず、動作を分解して1つずつやります。

ステップ1:縄なしでリズムだけ

縄を持たずに、その場で小さく連続ジャンプ。「トン、トン、トン」と一定のリズムで。

ここで大事なのは高く跳ばないことです。跳べない子の多くは、跳びすぎて次が間に合いません。つま先で、紙1枚ぶん浮く程度で十分だと伝えてください。

ステップ2:片手で縄を回す

縄を半分に折って片手だけで持ち、体の横で回します。「シュッ、シュッ」と床を叩く音が一定になればOK。

ポイントは腕ではなく手首で回すこと。腕全体を振り回していると、すぐ疲れて続きません。「ひじは体の横につけたまま」と伝えると分かりやすくなります。

ステップ3:縄をまたぐ

縄を体の前に下ろした状態から、ゆっくり回して、足元に来た縄を「またぐ」。跳ばなくていいので、1回ずつ止まりながらやります。

これで「縄が足元に来るタイミング」が体で分かってきます。

ステップ4:1回だけ跳ぶ

またぐ動作を、跳ぶ動作に変えます。1回跳んだら止まってOK。連続を目指さないのがコツです。

1回が安定したら2回、2回が安定したら3回。「10回跳べるようになろう」ではなく「今日は2回」と目標を刻みます。

親の関わり方で気をつけたい3つ

  • 回数を数えない——数えられると、失敗した瞬間が明確になります。最初は数えず、跳べた感覚だけを味わわせる
  • 1日5分でやめる——長くやると嫌いになります。短く、毎日のほうが上達します
  • 人前で練習させない——高学年ほど、できないところを見られるのを嫌がります(10歳の反抗期)。家の中や、人のいない時間帯に

とくに3つ目は重要です。「できないところを見せたくない」から練習を避けていることがあり、その場合は場所を変えるだけで練習するようになります。

よくある質問

Q. 何歳ごろから跳べるようになりますか?

年長〜小1で跳べる子もいれば、小2・小3でできるようになる子もいます。個人差が大きく、遅いから問題ということはありません。体の使い方が育つ時期には幅があります。

Q. 「やりたくない」と言います

できないことを繰り返すのは、大人でもつらいものです。まず縄の長さを確認し、ステップ1〜2(跳ばない練習)から始めてみてください。「跳ばなくていい」と分かると、取り組めることがあります。

Q. 体育全般が苦手です

得意・不得意は誰にでもあります。ただ、「体育が嫌い」が学校そのものへの抵抗につながっていないかだけは見ておいてください。行き渋りのサインについてはこちらの記事にまとめています。

まとめ

  • なわとびは回す・跳ぶ・続けるを同時にやる難しい動作。どこで止まっているかを見つける
  • まず縄の長さを確認(踏んで持ち手がおへそ〜みぞおち)
  • 練習は①縄なしでリズム ②片手で回す ③またぐ ④1回だけ跳ぶの順
  • ポイントは高く跳ばない・手首で回す
  • 親は回数を数えない・1日5分・人前でやらせない

跳べるようになる瞬間は、たいてい突然来ます。そこまでに必要なのは、量ではなく、つまずいている1か所を直すことです。

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