入学のときにいくらかかるかは、よく話題になります。でも本当に効いてくるのは、そのあと6年間ずっと出ていくお金のほうです。
「公立なら学費はかからない」と言われますが、実際には毎月きっちり引き落としがあります。しかも学校に払うお金以外の出費が、意外と大きいのが実情です。
この記事では、公立小学校に通わせると月々いくらかかるのかを、内訳と時期別に整理します。給食費無償化で何がどう変わったのかも含めて解説します。
結論:学校に払うのは月1万円前後
まず、学校に直接払うお金だけを見ます。
| 費目 | 月あたりの目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 給食費 | 0円(無償化の自治体) または4,000〜5,000円 | 2026年4月から公立小学校で無償化 |
| 学級費・教材費 | 500〜1,500円 | ドリル、プリント、図工の材料など |
| PTA会費 | 300〜500円 | 学校により異なる |
| 積立金 | 1,000〜3,000円 | 修学旅行・卒業アルバム等に充当 |
合計すると、月2,000〜5,000円ほど(給食費が無償化されていない地域は6,000〜1万円ほど)。年間では3万〜12万円くらいの幅になります。
2026年4月から始まった給食費の無償化については給食費無償化の記事で解説しています。家計にとっては年5万円前後の大きな変化です。
問題は「学校以外」のお金
「月1万円くらいか」と安心するのは早くて、実際の家計にはこちらが効いてきます。
| 費目 | 月あたりの目安 |
|---|---|
| 学童保育 | 4,000〜1万円(公立)/2万〜5万円(民間) |
| 習い事 | 1つ5,000〜1万円×数 |
| 被服・靴 | 2,000〜3,000円(成長が早く買い替えが多い) |
| 文房具の補充 | 500〜1,000円(なくす・折る・使い切る) |
| おこづかい | 500〜1,000円 |
ここまで足すと、月2万〜4万円という家庭が多くなります。「公立だからお金がかからない」という感覚とのズレは、ほぼここで生まれています。
とくに学童と習い事が家計を左右します。共働きなら学童はほぼ必須なので、ここは固定費として最初から見込んでおくのが安全です。
月々以外に「まとまって出る」時期がある
毎月の支出とは別に、年に数回どかっと出るタイミングがあります。ここを知らないと、毎回不意打ちを食らいます。
| 時期 | 出ていくお金 | 目安 |
|---|---|---|
| 4月 | 教材費・学用品の買い足し | 5,000〜1万円 |
| 5〜6月 | 運動会・遠足の費用 | 2,000〜5,000円 |
| 夏 | プール用品、夏休みの活動費 | 5,000円〜 |
| 秋 | 校外学習、写真代 | 3,000〜5,000円 |
| 冬 | 書き初め用具、卒業関連(6年) | 3,000円〜 |
| 6年の秋 | 修学旅行費 | 2万〜5万円(積立でまかなう) |
積立金を毎月払っているのは、この修学旅行費を6年かけて先払いしているからです。積立がない学校では、6年生でまとめて請求が来ます。
学年が上がると、どう変わる?
| 学年 | お金の特徴 |
|---|---|
| 1〜2年 | 入学準備の反動で落ち着く。ただし学童代が重い |
| 3〜4年 | 習い事が増え始める。学童を辞める家庭も出る |
| 5〜6年 | いちばん高い。塾・修学旅行・卒業関連が重なる |
ポイントは、高学年で一気に上がることです。低学年のうちに「これくらいか」と家計を組んでしまうと、5〜6年で苦しくなります。
中学以降も含めた総額の見通しは子どもの教育費は大学までいくら?にまとめています。
負担を軽くする4つの方法
① 就学援助制度を確認する
給食費・学用品費・修学旅行費などを市区町村が援助する制度です。「うちは対象外」と思い込んでいる家庭が多いのですが、認定基準は自治体ごとに幅があり、共働きでも対象になることがあります。
詳しくは就学援助制度の記事で解説しています。申請しないと受けられないのがこの制度の最大の特徴です。
② 児童手当を生活費に混ぜない
小学生の児童手当は月1万円(第3子以降は3万円)。これは学校に払うお金とほぼ同額です。
専用口座に分けて「学校費用はここから」と決めておくと、家計の見え方がかなりすっきりします。
③ 高学年の山を先に知っておく
5〜6年で上がることが分かっていれば、低学年のうちに備えられます。学童代がかからなくなった分をそのまま貯金に回すと、ちょうど塾代に間に合います。
④ 固定費のほうを先に見直す
教材費や文房具を削るより、通信費や保険を一度見直すほうが金額が大きいのが現実です。手をつける順番は固定費見直しの完全ロードマップにまとめました。
よくある質問
Q. 給食費が無償化されたのは全国ですか?
2026年4月から公立小学校で始まっていますが、実施の方法や範囲は自治体によって差があります。お住まいの市区町村の案内で確認してください。無償化でも、牛乳代や一部の実費が残る場合があります。
Q. 入学時にはいくらかかりますか?
ランドセルを含めると準備だけで10〜15万円ほどが目安です。内訳と準備品リストは小学校の入学費用の記事にまとめています。
Q. 習い事は何個までが現実的?
金額だけでなく、送迎と子どもの体力も限界を決めます。相場や決め方は習い事はいつから?いくつまで?の記事で解説しています。
Q. おこづかいはいつから渡す?
小学生では月500〜1,000円が一つの目安です。渡し方の方式ごとのメリットはおこづかいの記事にまとめています。
まとめ
- 学校に直接払うのは月2,000〜5,000円ほど(給食費無償化の地域)
- 実際の負担は学童と習い事。合計で月2万〜4万円になる家庭が多い
- 4月・行事・6年の修学旅行など、まとまって出る時期がある
- 5〜6年がいちばん高い。低学年の感覚で家計を組むと苦しくなる
- 軽くするなら就学援助の確認・児童手当の分離・固定費の見直し
「公立だからかからない」ではなく、「学校に払う分は少ないが、学校以外でかかる」。ここを分けて見るだけで、6年間の見通しはかなり立てやすくなります。
※金額はすべて一般的な目安です。実際の費用は自治体・学校・地域によって大きく異なります。正確な金額は学校からの案内でご確認ください。
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